埼玉県人は選挙の投票率が低い!その理由を検証してみた
埼玉県では、8月末に「埼玉県知事選」が行われる。
今年立候補しているのは、元プロ野球選手の方や、元不動産鑑定士の方。
さらに、医師免許を持つドクターとして活躍されていた方だ。
埼玉県民にとって、どんな人が知事になるのかは興味深いところだが、残念ながら投票率はあまり高くない。
知事によって埼玉県が住みやすい街になるかどうかがかかっているのに、なぜ投票率があまり良くないのだろうか。
今回は、埼玉県民の投票率が低い理由に迫ってみた。
まず、埼玉県知事選においての埼玉県民の投票率をご覧いただきたい。
平成27年の埼玉県知事選における投票率
平成27年8月9日(日曜日)に行われた埼玉知事選における投票率は以下の通りだ。
男性: 27.49%
女性: 25.78%
平均: 26.63%
この日は決して天気が悪いわけではなく、晴れ時々曇りといったお出かけ日和であった。
それなのにかかわらず、埼玉県民全体の1/4程度しか投票に訪れていない。
また、平成23年7月31日(日曜日)に行われた埼玉知事選における投票率も、平成27年同様に投票率の平均が24.89%であった。
この数字は全国的に見て、歴代最低のワースト3位に入ることがわかっている。
なぜこんなに投票しない人が多いのか、不思議に感じたことはないだろうか。
4人に1人の割合でしか投票しない理由が、果たしてどこにあるのか、気になって検証してみると面白いことが判明した。
埼玉県知事選の投票率が低い理由とは?
沖縄県の知事選では、投票率が60%を超える時があった。
つまり、沖縄県民の2人に1人は確実に投票に行っていることになる数字だ。
米軍基地移設などをめぐり、民意を問う戦いになったことで、沖縄県民が投票しやすくなっている。
一方、埼玉県知事選に関して見てみると、選挙に投票する目的がわかりにくくなっている可能性が高い。
新たな埼玉県知事に何かをしてもらいたいという要望もなく、誰が知事になったとしても、現状とあまり変わらないと考える人が多いのだ。
また、投票率を低くしている決定的な理由がもう一つある。
その理由とは、選挙を行う前から誰が新しい埼玉県知事として選ばれるのか、ある程度勝負が見えてしまっているから。
特に争う争点もなく、先の見えた戦いとなれば、そこに参戦したいと思う気持ちは限りなく低くなってしまう。
このような理由から、埼玉県知事選における投票率は一向に高くならないのだ。
埼玉県知事選の投票率を上げるためには「選択肢」が必要
個人的な意見とはなるが、埼玉県知事選における投票率を、現状より高くしたいのであれば、民意を問う「選択肢」が必要だと思う。
埼玉をより良くするための具体的な工夫を明確にし、若者から高齢者まで参加しやすい、わかりやすい選択肢を与えてもらいたい。
そうすれば今よりも確実に関心が高くなるし、日曜日に家族や夫婦で投票しに行こうと思える人も増えるのではないだろうか。
また、今までの選挙選を大幅に覆すような、新しい風もあると投票しやすくなる。
ちなみに2019年の今年に関心を高めているのは、「NHKから国民を守る党」からの出馬だ。
そもそもNHKから国民を守る党とは、NHKの受信料がなぜ義務なのかを追求している団体である。
「NHKをぶっ壊す」といった過激なキャッチフレーズや、NHKを視聴しない人に向けての「スクランブル放送」の実現を求めることで、多くの人たちから支持を集めている。
さらに、目標達成すれば解党することも宣言しているため、趣旨がわかりやすい点に賛同の声が多い。
このような新しい党が、どこまで伸びるのかに注目してみると、今年の埼玉県知事選は、少し面白くなるのではないだろうか。