埼玉県民の一言物申す

埼玉県に住んでる、ごく普通のオジさんが、世の中に対して一言物申すブログです。

埼玉県民は舐められている。青島健太氏の埼玉県知事選挙と自民党推薦に思うこと。

青島健太

青島健太

プロ野球選手(ヤクルトスワローズ)で、スポーツライター青島健太氏が埼玉県知事選挙に出馬した。

出馬するのは個人の自由、大いに結構なことである。
ただ、約730万人の人口を有する埼玉県の知事という仕事を、青島氏はどう考えているのだろうか。

政治に関しては全くのど素人。東京新聞のインタビュー記事によれば「政治を意識し始めたのは50歳を超えた頃」という人間が、埼玉県知事になって一体何ができるというのか、と思ってしまった。
埼玉で生まれ、埼玉で育ち、今もなお埼玉にいる私にとって埼玉県知事選挙というのは本当に大事なことなのだ。

先日行われたさいたま知事選挙の公開討論に関するYouTubeを見つけた。

www.youtube.com


正直これを見た時に、大丈夫かこの人、、、と思ってしまった。
青島健太氏は、熱量とか、笑いの力で埼玉をどうにかしようとしているのだろうか。
それを公開討論で述べるのはまずいのではないか。
県知事を目指すものとして、しっかりと中身のある答弁が聞きたい。
やはり元プロ野球選手で政治の素人、というのが如実に出ている印象だった。
具体的な政策案などもないのに、なぜ知事選に立候補したのだろうか。
多少述べている弁論についても、裏方のスタッフが作ったものを棒読みしているようにしか感じられず、全く頭に情報が入ってこない。
こっちはストーリーの中身が聞きたいのに、なんなんだこれは。
我々埼玉県民をバカにしているのだろうか、、、とも思ってしまう。

ちなみに児童虐待に関して触れている内容が公開討論の中でもあった。
当然反対。当たり前、ありえない行為であることは間違いない。
ただ、「あなたがそれを言うんだ?」と思ってしまう。
というのも、記憶に新しい日大タックル問題を私は覚えている。
あろうことか、青島健太氏は日大コーチ側の擁護に入ったのだ。公共の電波を使って。
日大緊急会見で「光が見えた」? 「彼ら信じたい」青島健太氏に賛否

www.j-cast.com


[togetterまとめ]
TBSビビッドで、青島健太「昨日の日大アメフト部の会見で光が見えた」「彼らを信じたい」/「青島健太さんの解説が非常に腑に落ちる」という人も

togetter.com


上記記事のコメントを見れば一目瞭然だが、世間は黙っていない。
明らかな日大擁護。
監督・コーチを擁護して、選手が勘違いしたとの意見したのだ。
自分自身がスポーツ選手で、引退後はスポーツキャスターやライター業に勤しんだ人間が、
「なぜ若いスポーツ選手本人の立場を理解してあげられないのか?」
率直に私はそう思った。
日大側と金銭関係など大人の癒着でもあるのでは?などそうした疑義が生まれるのも必然である。
弱者の立場を理解して、守ることができる、青島健太の場合そうした人間性とは真逆にいるように私は思う。
こんな人が埼玉県のトップとして、知事として、我々の生活を任せていいのか。
なぜ、立場的に弱い、日大学生のことを考えて発言できなかったのか。
スポーツキャスターとして、発言力がある立場なのに、なぜ。
これを見ていた若い学生のスポーツ選手はどう思ったのだろう。
そう考えるととても悲しくなった。
一度下げてしまった評判、人間性は簡単に変えることはできない。
世間はちゃんと覚えている。

我々の生活を青島健太氏に預けていいのか。

答えはNOである。私ははっきりNOと申し上げたい。

知事ともあれば、何も埼玉県内に関することだけやればいいわけではないと思う。
永田町界隈の人たちや、様々な財界人に対してコミュニケーションをとっていかなければならない。
ある時は、大きな力にも徹底して激しく戦っていかなければならない。
自民党から支援されて擁立されているので、権力にすり寄る才能はあるのかもしれないとも思ったが、前途の日大問題や、公開討論の内容から察するに、ゴマをすって、役人のピエロになってしまうのではないかと思った。
埼玉県のトップである知事たる人間には、リーダーシップと具体的なビジョンを持って取り組んでいただきたい。
我々県民の生活を牽引してもらう人には、そんな人であって欲しい。

ひとつ勘違いしないでほしいのは、私は青島健太氏のことが嫌いとか、個人的な恨みがあるとかそういうことはまったくない。元プロ野球選手としてのネームバリューを活かして、確かに何かPR活動はできるのではないかと、そう思う。
ただ、埼玉県知事として、我々の生活に密接に関連する政治の世界は青島健太氏が辿ってきた道とは完全に畑違いなのではないか、そう思うのだ。本当に政治の世界で活躍いただくのであれば、政治の分野や、埼玉県の経済など勉強いただいてから、次の機会にチャレンジすることもできる。県議会議員や、市議会議員など、知事とは違うレイヤーだが、政治家としてチャレンジすることはできるのだ。
自民党の誰かに、甘い話を持って言い寄られたのかは知らないが、多少ネームバリューがあるからと言って、タレント議員のようなノリで埼玉県知事を勤めてもらっては困る。
どうせ何もできないのだから、本人が一番つらいはずだ。
「無能」など言われた日にはたまったものではない。
青島健太氏、彼自信が被害者になってしまう。
本当に埼玉県のことを思うのであれば、まず何かそれに付随する結果があればいいと思う。
青島健太氏がいたから、埼玉県のスポーツ人口や、エンタメ性に活気が出たなど、そうした実績をまずは出してからでないと説得力が全くない。

そしてこうした青島健太氏を担ぐ自民党についても一言物申したい。新潟県出身で、西武ではなくヤクルトに在籍し、率直に言ってプロ野球選手としてはさしたる実績もない青島健太氏。新潟県魚沼市の社会人野球チームで監督を務め、知事選に出るまでは東京都大田区に在住していた青島健太氏。
政治を意識し始めたのは50歳を超えてからという青島健太氏。
それでも知名度があるから、知事選挙は勝てると思っているのだろうか。
バカにしないでいただきたい。

子供世代、孫世代、どんどん少子高齢化は進み、日本全体でもそうだと思うが、埼玉県も比例して弱体化していってしまう。
埼玉県は全国2位の高齢化が進んでいるエリアなのだ。
これから未来のある若者世代に向けて、良き埼玉の政治を期待したい。